新型コロナウイルスの影響で落ち込む観光産業を盛り上げようと、道の駅天童温泉（山形県天童市鍬ノ町2）で直産販売所「サンピュア」を運営するジェイエイてんどうフーズ（同市）は、山形牛などの県産食品と二つの温泉街の動画を組み合わせ、自宅で山形を「バーチャル旅行」できる通信販売を始めた。
「行けぬなら、お届けします、山形を」というキャッチフレーズの商品は、50代以上の夫婦が蔵王温泉（山形市）と銀山温泉（尾花沢市）へ2泊3日の旅行をする設定。新型コロナ感染拡大で観光業などが落ち込む中、旅行離れが進むことに危機感を持った同店の西塚誠一店長（60）がゴールデンウイーク（GW）を見据えて企画した。
商品は両温泉街を楽しむモデルコースを紹介した旅のしおりと、その行程に食を絡めて考えたすき焼き用の山形牛や芋煮、鳥中華など計約20種の県産食品などに、蔵王、銀山の入浴剤を加えてワンパックにまとめた。旅のしおりに記載されたQRコードを読み込むと、山形市観光協会と銀山荘の協力を得た両温泉街の動画が楽しめる。
西塚店長は「これを機に山形に興味を持ってもらい、いずれは足を運んでもらいたい。また、県外に住む家族へのプレゼントとしても活用してもらえたら」と話した。
価格は送料込みで1万3000円（税込み）。同店の通販サイト「てんのわらべ」（http://www.tennowarabe.jp/）などで購入できる。問い合わせは、同店（023・658・8101）。【日高七海】
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