立憲民主党などの野党議員は25日、内閣府を訪れ、「桜を見る会」を巡る疑惑の解明に向け、招待者名簿を処理したとされるシュレッダーを視察しようとした。だが、職員は「アポイントがない」などと拒否。共産党の小池晃書記局長は「隠蔽(いんぺい)体質極まれりだ。内閣府は伏魔殿か」と批判した。
立憲や共産の衆参8議員が内閣府を訪れた。職員は「シュレッダーが稼働中だ」「責任者がいない」などと視察をさせなかった。野党側は「稼働していない執務時間外なら見られるだろう」と食い下がったが、約2時間の押し問答の末に「官房長の判断でだめと決まった」と押し切られた。
招待者名簿は、共産党議員が会を巡る資料要求をした5月9日の同日にシュレッダーで処理されたとされる。内閣府は「シュレッダーが空いた日だった」と説明するが、野党は「40秒で1000枚を処理できる性能だ。何日間も空かないことはなく、資料要求を受けて慌てて廃棄したのではないか」と疑っている。
視察した立憲の黒岩宇洋衆院議員は記者団に「痛いところを突かれると、物理的な抵抗まで始める。非常に残念だ」と批判した。
一方、立憲、国民民主、共産、社民、れいわ新選組の野党5党は25日、「桜を見る会」の追及チームを格上げした「追及本部」の初会合を開いた。
本部長に就いた立憲の福山哲郎幹事長は「次の通常国会に向けて、追及の手を緩めない」とあいさつ。本部長代行の共産党の小池氏も「『桜を見る会』を転じて『桜が散る会』にしていくために力を合わせよう」と述べ、安倍政権打倒を目指そうと呼びかけた。【浜中慎哉、東久保逸夫】
2019-11-25 11:14:00Z
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